楽しい時には体の調子が良く、
何か特別なことがあるわけでもないのに、
こころも自然と明るくなる。
そのような経験がありませんか?
経験のない方は右手の中指を
動かしてみてください。
今度は左手の中指を
動かしてみてください。
動かせましたか?
今、『右手の中指を動かしてください。
今度は左手の中指を動かしてください。』
と言葉を使ってお願いしました。
その言葉を読んだあなたは
指を動かしました。
このことは私たちのこころと体の関係を
シンプルに表しているのです。
言葉は実体のない情報です。
そして、こころで考えていることが
変化すると体の状態も変わっていく。
逆もまた然りです。
体の状態が変化すると
こころの状態も変わっていきます。
辛い作業を長い時間行っていると
だんだんイライラして嫌に
なってくることがあると思います。
私たちのこころと体は、
どちらかの変化がもう一方の
変化を引き起こすような
相互関係を持っていると
いうことなのです。
ですから、こころの不調を
改善していく時には体も診る。
体の不調を改善していくときは
こころも診ることが必要なのです。
![カウンセリング カウンセリング](http://www.tokashiki.jp/wordpress/wp-content/uploads/2012/03/counseling.jpg)
施術後は、来院された方の心とからだの状態や、
日頃気をつけるポイントについて、
アドバイスしています。
こころの働きをもう少し見ていくと、
こころの働きには性格、
思考パターンだけでなく、
習慣や学習、体の使い方(立つ、歩く、走るなどすべての体の動き)、
本能的な判断までもが含まれます。
これらは自分で自覚している顕在意識と
自分でも気づいていない無意識の
どちらかに存在しているのですが、
体に影響を与えているという意味では同じです。
また、私たちのこころと体は
自己表現の場でもあります。
考えていることや思っていることが
表現され、欲求が満たされている時は
良いのですが、
長い間何かをグッと我慢していたり、
強い欲求が満たされないこと(自分で
気づいている場合、気づいてない場合が
あります)が続くと、
それらは痛みや不調として
こころと体に表現されて
しまいます(それほどまでに「表現すること」は大事なことなのです)。