こころと体の関係

楽しい時には体の調子が良く、
何か特別なことがあるわけでもないのに、
こころも自然と明るくなる。

そのような経験がありませんか?

経験のない方は右手の中指を
動かしてみてください。
今度は左手の中指を
動かしてみてください。

動かせましたか?

今、『右手の中指を動かしてください。
今度は左手の中指を動かしてください。』
と言葉を使ってお願いしました。

その言葉を読んだあなたは
指を動かしました。

このことは私たちのこころと体の関係を
シンプルに表しているのです。

言葉は実体のない情報です。
そして、こころで考えていることが
変化すると体の状態も変わっていく。

逆もまた然りです。

体の状態が変化すると
こころの状態も変わっていきます。

辛い作業を長い時間行っていると
だんだんイライラして嫌に
なってくることがあると思います。

私たちのこころと体は、
どちらかの変化がもう一方の
変化を引き起こすような
相互関係を持っていると
いうことなのです。

ですから、こころの不調を
改善していく時には体も診る。

体の不調を改善していくときは
こころも診ることが必要なのです。

カウンセリング

施術後は、来院された方の心とからだの状態や、
日頃気をつけるポイントについて、
アドバイスしています。

こころの働きをもう少し見ていくと、
こころの働きには性格、
思考パターンだけでなく、
習慣や学習、体の使い方(立つ、歩く、走るなどすべての体の動き)、
本能的な判断までもが含まれます。

これらは自分で自覚している顕在意識と
自分でも気づいていない無意識の
どちらかに存在しているのですが、
体に影響を与えているという意味では同じです。

また、私たちのこころと体は
自己表現の場でもあります。

考えていることや思っていることが
表現され、欲求が満たされている時は
良いのですが、
長い間何かをグッと我慢していたり、
強い欲求が満たされないこと(自分で
気づいている場合、気づいてない場合が
あります)が続くと、
それらは痛みや不調として
こころと体に表現されて
しまいます(それほどまでに「表現すること」は大事なことなのです)。